ある日、嫁さんが唐突に怒ってきました。
「ベル美って誰よ!」
「は?」
聞くと
3日ほど前から僕が誰かと浮気をする夢をみているらしく
その相手の女性の名前がベル美という名前だったみたいで、
「ベル美って誰よ!」ってなったわけです
これはもちろん嫁のジョーク。
本気で怒ってるわけじゃないけど
・・・
ベル美w
名前変じゃね?ww
で、
この日を皮切りに仕事から帰って来た僕に毎度毎度しつこいくらい、
「ベル美って誰よ!」と聞いてくる嫁さん。
「ベル美ベル美しつけーよwむしろ誰だよw」と若干飽きてきたけど突っ込む僕。
そう
こんな感じで普段は仲良しだけど
ある日、本気の喧嘩をしました
忘れもしない今から4年ほど前の真冬。
僕はそのころ、【時間がないけどスロ打ちたい】というタイトルの『パチンコ・スロット』を綴った小説的なものを、ある携帯サイトに書いていました。
この小説はスロットの話しがほとんどでしたが、たまに嫁さんへの軽い愚痴みたいな、見られたくない内容の事も多々書いていました。
例えば、
✔ 仕事が休みなのに仕事と嘘をついてスロット行ったとか
✔ 2万円勝ったけど5千円勝ったと言って、お金を取られないようにしたとか
✔ 嫁さんのことオニヨメだとか
・・・はい。
もう大体予想はつくと思いますが
ある日その見られたくない携帯を嫁さんと子供しかいない家に置きわすれ見られちゃいました。
仕事へ行った僕が携帯を忘れたと気づいたのは昼休み
ほわっつ! areあれアレ! 携帯がない!
ズボンのポケット、カバンの中、車の中、探しても探しても何処を探しても、、、
ない!
探して探して探したけど
ない!・・・ねえ!!
パスワード設定していないことを初めて後悔した。
(普段お互い人の携帯を勝手に見ることはないけど、小説を書いているという事だけは嫁に知られていたので不安なのでした。)
連絡しようにも携帯がないから無理だし
ましてや嫁が携帯片手にワナワナ震える手を想像するだけで・・・吐きそう(笑)
でも時間は止まらない・・・刻一刻とその時が訪れようとしていた。
ーー仕事も身に入らないまま定時になりドキドキしながら家へ帰宅
玄関のドアを『こそっと』開けどういう状況なのかを確認してみると
[ガン! ジョキジョキ! ガン!]
まな板の上で何かを切っている嫁がいました
[ガン!じょぎぐぁああああああああぎゅるぎゅっるるるるる]
どうやらいつも通り晩御飯の準備をしているよう。
しかしミキサーの音がいつもより気持ち悪く感じた・・・た
た
た
た
・・・
「ただいま」と血迷いながら話しかけてみると、
・・・
・・・
はい無視!
はいこれ絶対見られたやつぅぅーーー
いやでもマテ
もしかして全然違う事で怒っているかもしれない
なので一応「どうしたの?」と恐る恐る聞いてみることに。
・・・ちらっ
嫁はチラっとこちらを見たと思ったら
自分のポケットから見慣れた赤色の携帯を取り出し僕に渡してくるだけで返事はなし。
無言の圧力がこれほどまで怖いとは知りませんでした。
自分の赤い携帯を渡されたあと、「見たの?」と一応聞くも、
「チッ!」と舌打で返答するだけ。
マ、マジこえぇ
本気の舌打ちを生まれて初めて味わい恐怖しましたが、無性にムカついてきた事を今でも鮮明に覚えています。
(人の携帯なに勝手に見てんだよ!結婚しててもやっていい事と悪い事はあるんだよ!)
という反抗を心の中で3回繰り返しましたが、1回表にでちゃってました(笑)
・・・
・・・
・・・
「何勝手に人の携帯見て、いかにも自分が悪くないオーラ出しとんねん!何聞いても無視やし、話にならんわ!」
「はぁ!!?」
あ、やっと喋った!(笑)
これをキッカケにあれよあれよと喧嘩はヒートアップし、あまりにも腹が立ってきた僕は外に飛び出そうと玄関に向かいました
その時だった!!
嫁さんの暖かい手が僕を包み込み、
「行かないで ごめん 私が悪かったの ごめんね」
「いや、俺の方こそ悪かったよ 君の事をたとえ嘘だとしても悪く言ったんだ」
というまさかのやすいドラマのような展開になるはずもなく
か弱く・けれでも力強い手が僕の胸ぐらを掴んだと思えば、
「どこ行くんだ!あー!?まだ話は終わってねーぞ!くそが!」
と言い放ち、そのまま壁にドンッ!
女子が憧れる壁ドンを背中で受けた僕は何のトキメキもなくイラつきが増すばかり。
女に壁にドンされて黙ってられるほどお人好しでもない僕。
携帯小説で僕が嘘ついていることや、嫁の悪口にブチギレの彼女。
時間が経つにつれだんだん喧嘩がヒートアップしていきました。
・・・
その刹那!頭の中で何故か幽遊白書のオープニングテーマが流れ始めた
♪メチャメチャ~苦しい~壁だって~ふいに~なぜか~♪
もろ壁にぶち当たっている僕は怒りを通り越したせいなのか、
幽遊白書というアニメで一番大好きなキャラクター【戸愚呂】が憑依した、、、
気がした。
♪ぶち壊す~勇気とpower~湧いてくるのは~♪
かよわい手に胸ぐらを掴まれた戸愚呂は彼女の手を振りほどこうと手を掴み、
下方に引っ張った。
・・・
・・・
・・・
ぜっんぜんビクともしない!
(男の僕が、戸愚呂の僕が、まさか、、、ありえない!
だが!!
これはまだ20パーセント程の力だ)
まだまだ本気を出していない戸愚呂は余裕だった。
とか言っちゃいそうな程余裕だった
『次は本気でいかせてもらう』
♪メチャメチャ~きびしい~人達が~ふいに~見せた~♪
『これが、
100パーセント中の100パーセント、
だはっああああああ!!!っん!!無理!動かん!』
それどころか、ますます力が入ってきた嫁さんに翻弄されはじめてきた戸愚呂。
♪やさしさの~せいだったり~するんだろうね~♪
(もう嫌! 優しくないよ!! この人、全然やさしくないよ!!!)
喧嘩し過ぎて心身共に疲れ果てた戸愚呂は、「ごめん!消すから!ごめんっ!」
と、胸ぐらを掴まれながらなんか必死に謝っちゃいました。
それに対して嫁さんは、「当たり前じゃ!」とか言ってましたじゃ。
日記を消す事によりようやくこの場は収まりましたが、
ブォンブォンされた首元はデロンデロン(笑)
女の人を本気で怒らせるとデロンデロンになるのですぐに謝る事をオススメします(笑)
「♪ほ・ん・と・う・に・ご・め・ん〜〜〜〜〜なさい!♪」
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ではでは終わりまーす。
最後まで読んでくれて、
♪あ・り・が・と・お・ごーーーざいーーーーーます♪